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年次大会
大会報告:第37回大会 (報告要旨・報告概要:自由報告 第2部会)

 第2部会  6/18 10:00〜12:30

司会:石原 邦雄 (東京都立大学)
1. 現代日本の性抑圧構造に関する社会学的一考察 古田 睦美 (埼玉大学)
2. 家族の機能の変化とファミリー・スタイル 岩田 若子 (慶應義塾大学)
3. 修正拡大家族論の系統的整理のための一試論
――家族史研究の動向をふまえて――
平岡 佐智子 (東京都立大学)
4. 社会福祉について
――日本型社会福祉を探究して――
江川 茂
(茨城県立コロニーあすなろ)

報告概要 石原 邦雄 (東京都立大学)
報告概要

石原 邦雄 (東京都立大学)

 以下の4つの報告がなされ、活発な質疑がかわされた。

 (1) 現代日本の性抑圧構造に関する社会学的一考察(古田睦美)。(2) 家族の機能の変化とファミリー・スタイル(岩田若子)。(3) 修正拡大家族論の系統的整理にための一討論―家族史研究の動向をふまえて―(平岡佐智子)。(4) 社会福祉について―日本的社会福祉を探究して―(江川茂)。

 第1報告(古田)は、現代社会において資本制と家父長制が相互依存的に存在すると見るニューフェミニズムの提起したデュアルシステムアプローチを受けとめた上で、特にその家父長制について再検討し、それはイデオロギーとして、土台(資本制)に対する上部構造に位置付けられ、両者の関係は既存の資本主義的社会諸関係が、「家父長制的」に編成される形で現われるといる仮説とともに、ジェンダーの社会学の新しい研究課題を提示した。

 第2報告(岩田)は、森岡清美らの従来の家族定義、家族機能論の限界を認識して、来たるべき「友愛社会」における「家族」のありようを、制度家族の自然消滅の後の「過程家族」の出現という展望によって示そうとしたものである。そこでは家族は、「性、生殖、性・生殖いずれかの生活問題の解決のために離合集散する2人以上の自立した生活者を構成員とし、成員相互の深い感情的な融合によって結ばれた自己実現集団である」と定義されるという。

 第3報告(平岡)は、修正拡大家族を歴史的変動と持続性の観点から把握する必要を提起し、その前提としての論点整理を、理論的背景、概念整理、歴史的状況、社会的文脈の諸側面から行なおうとした。モチーフとしては、凝縮性を増す「近代家族」とネットワーク的な緩い繋がりとしての「修正拡大家族」の2重的存在という観点があるようであった。

 第4報告(江川)では、「社会福祉」を学際的な広い視点から理論的に再構成していく問題意識が語られたようであったが、残念ながら論旨をたどりきれなかった。

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