HOME > 年次大会 > 第39回大会(目次)
年次大会
大会報告:第39回大会 (1991.6.15-16 津田塾大学)
第39回大会開催のご挨拶

第39回関東社会学会大会にあたって

委員長 青井 和夫

 いよいよ私も、第39回関東社会学会大会をもって、会長の職を辞することになりました。長いような4年間でしたが、やらねばならないと考えたことに一応は手をつけたつもりです。これもひとえに、常務委員ならびに委員の方々のお蔭だと感謝しております。   こんないきさつもあって、今回の大会は無理を承知の上で津田塾大学にお願いし、お引き受けいただきました。この点で、津田塾大学の方々にも心から御礼を申さなければなりません。皆様もご承知のように、津田塾大学は都心よりかなり離れており、中央線国分寺駅よりさらに2駅西武線に乗り換えねばならない処にありますので、参加者が少なくならねばよいがと思っています。幸い4つのテーマ部会もなかなか充実した内容のものとなり、自由報告もかなりの数に達しましたので、会員諸氏のご参加をお待ちしています。  ところで、今回の理事選挙用の名簿を見て、会費未納のため選挙権ならびに被選挙権を失った方が40%近くに達することを知り、びっくりしました。若い研究者を中心とする関東社会学会のこととて住所変更や勤務先の異動も多く、学会事務局の懸命の努力にもかかわらず、このような結果になっておりますが、会費3,000円の中には機関誌「年報社会学論集」の代金も含まれていますので、学会の経済的安定のため、会員諸兄の会費納入を、心からお願いする次第です。


第39回関東社会学会大会をお引き受けするにあたって

梶田 孝道 (津田塾大学)

 今回、津田塾大学にて関東社会学会大会をお引き受けさせていただくことになりました。津田塾大 ・・ 学には社会学科は存在せず、国際関係学科に属する専任教員が3名ほどいるだけです。したがって、万事、不慣れのため不手際が多く、ご迷惑をおかけするかと存じますが、お引き受けした以上は、最大限努力したいと考えておりますので、不ゆきとどきの点はご容赦くださいますようお願い申し上げます。

 津田塾大学は、津田梅子によって建学された女子英学塾が今日に至ったものです。英文学科が古くからありましたが、それに数学科、国際関係学科が加わり、今日の津田塾大学となっております。我々社会学関係教員が属する国際関係学科では、社会学プロパーの講座はありませんが、国際関係学の領域に社会学を生かすべく努力しております。その意味で、今大会のテーマ部会の1つとしてエスニシティ部会がもたれたことは、本学関係者にも強い関心を呼ぶものと思われます。大学院国際関係学研究会および国際関係学科の学生の手をかりて2日間の大会のお世話をさせていただく所存です。ど ・・ うぞよろしくお願い申し上げます。

 津田塾大学は、JR国分寺駅から西武国分寺線で2つ目の鷹の台駅下車です。地理的には便利とは ・・ いえませんが、駅をおりられましたら、玉川上水あるいは小平公園を散策されながら、おいでください。

第39回関東社会学会大会を終えて

江原 由美子
(前常任委員・研究担当・お茶の水女子大学)

 第39会大会は、去る6月15日(土)、16日(日)の両日にわたり、津田塾大学で開催されました。大会参加者は206名(内、会員123名、非会員83名)で、延べ約300名の参加者を得て、盛会のうちに終わることができました。

 本年は、昨年に引き続き「ジェンダー部会」「社会理論部会」「エスニシティ部会」「社会主義部会」という四つのテーマ部会と、三つの自由報告部会が設けられました。それぞれのテーマ部会においては、従来の議論を踏まえた上で新しい観点からテーマを設定しなおし、それぞれ「ジェンダーと社会参加」「あらためて自己組織性を問う」「外国人問題への社会学的接近―事実から分析へ」「東欧諸国における民主化と社会変動」というテーマのもとで報告と議論が展開されました。これらの報告や議論は、以下の各報告を読んでいただければお分かりいただけるように、大変内容豊富な多岐にわたる論点を含み、3時間30分という長大な時間枠にも収まりきれない活発な論議が行われました。このことは、多くの会員の方々の御関心に一応答えることができたものと、本大会研究委員会として大変うれしく受けとめております。

 また自由報告部会におきましても、充実した意欲的な内容の報告が多くなされました。自由報告部会の性質上、共通関心の設定が難しく活発な質疑応答や議論を期待しにくいのですが、報告の充実した内容が質疑応答の少なさを補い、意義ある部会を持つことができましたことをうれしく思います。

 以上、第39回大会の報告をさせていただきました。最後に、会場を提供いただきました梶田孝道先生・草津攻先生をはじめとする津田塾大学の関係者の方々に、当日の行き届いた御配慮を厚く御礼申し上げます。緑に囲まれ、玉川上水のながれる静かな津田塾大学においてこそ、このような充実した大会を持つことができました。本当に有り難うございました。本研究委員会は、この大会を最後に新しい組織・構成に変わり、テーマ部会等の設定も、新機軸が打ち出されるものと思います。来年度大会のさらなる成功を期して、報告を終わらせていただきます。

▲このページのトップへ