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年次大会
大会報告:第41回大会 (1993.6.12-13 立正大学)
第41回大会開催のご挨拶

大会開催校理事 
前田 征三 (立正大学)

 今回、関東社会学会第41回大会を立正大学大崎キャンパスでお引き受けすることになりました。実は、この学会大会は創設初期の頃、一度お引き受けしたことがあるそうですが、それからしばらく時間が経ち、近年、歴代会長からしばしば声をかけて頂いていたのですが、諸般の事情によりお断りしなければなりませんでした。この度、ようやく懸案の大崎キャンパス再開発も120周年記念事業の一環として昨秋終了致しましたので、鈴木会長よりの開催依頼を受け、当社会学科としましては微力ではありますがお引き受けする ことにいたしました。本学会大会の特徴は何よりもテーマ部会の充実にあると思います。

 今回の4つのテーマ部会はいづれも昨年の大会から継続された、そして現在われわれが直 面している重要なテーマについて展開されると聞いております。プログラムを拝見いたしますと、それぞれの領域の第一人者の報告者諸氏による興味深い報告がならんでおります。どのような議論が展開されるでしょうか。また、気鋭の研究者諸兄による自由報告はテーマが年を追う毎に多様化し、私たちに多くの知的刺激を与えていただけるものと思っております。

 今や、本学会も現在では会員五百数十名を擁する全国学会へと成長しております。もとより我が大崎キャンパスの狭溢さは変わっておりませんが、私どもといたしましては、理事会の諸先生のご指導を受けながら、新しい建物で報告と議論が充分かつ快適になされるような場を提供できますよう努力いたしたいと思っております。私たち社会学科のスタッフは10名、社会学専攻の大学院生(博士前・後期)20数名を中心にお世話をさせて頂きます。当日は大学名の入った名札をつけておりますので何なりとお申し付け下さい。幸い私どもの大崎キャンパスはJR山の手線五反田・大崎両駅から徒歩10分弱の至近距離にあります。どうぞ、非会員の方もお誘い合わせの上ふるってご参加下さい。

第41回関東社会学会大会を顧みて

前会長 鈴木 幸壽

 1993年6月12日(土)・13日(日)の両日、新装成った立正大学大崎校舎において関東社会学会大会が開催されました。この大会に向けて理事の方々、また事務局の方々をはじめ、当日の開催校立正大学の社会学科の先生方やお手伝いの院生学生諸君には、随分ご苦労をおかけしましたこと、そして無事成果を挙げて終了できましたことをこの紙上をかりて先ずは厚くお礼を申し上げます。

 本年度大会のテーマ部会は、第40回で採りあげられたものを踏襲することとし、I 理論部会では「他者とのコミュニケーション」を、II 不平等部会では「学歴と不平等」を、III 環境部会では「環境問題の現在」を、そしてIV エリア・スタディ部会では「エリア・スタディからみた労働力の国際間移動」をテーマとして設定しました。いずれも社会学にとって重要な研究課題ですので、司会者・コメンテーター・報告者の選定とご依頼には、これマラ理事の方々のお骨折りで決定を見ましたが、その実績としては、かなり充実したものであったと自負しています。ただ昨年もそうでしたが、テーマを完全に消化しつくすためには、いかにも時間がなく、なんとなく尻切れトンボ的になったのは残念でした。しかしこれも「余韻を残す?」ということからいえば、これに携わった方はもちろん、フロアーの方々も、その余韻を後日じっとかみしめていただければ、それなりに効果的でなかったかと考えられないでもありません。それぞれがいわば宿題を課されたと思えば、それで十分意義深いものがあったといえるでしょう。

 自由報告部会では14名の方々、しかも若い方々の積極的なご発表があり、それぞれ日頃の研究のグルーピングには、同種同系統の内容でないために、物理的条件との関係もあって、フロアーの方々に共通理解なり認識が不十分であったことなどがあり、この点の反省に立って改善策は十分考慮すべきものがあると思いました。

 大会当日『年報社会学論集』第6号が参会者に配布できたことも、大会とは無関係かもしれませんが、大変売れしいことでした。900項に近い大冊の『年報』が発行されるということは、会員の皆さんが、益々意欲的に研究に取り組んでおられるということの紛れもない証左であり、他の地区学会機関紙に比べ遜色なきものと欣快にたえません。

 会長という重責を担い、社会学の発展のために私なりに努めさせていただきましたが、後任には、子夜鳴き適任者下田直春教授が就任されまして、全く後顧の憂いなく、今後も理事の方々、学会会員の方々には、益々ご協力をお願いすると同時に大過なく会長職を終わらせていただけたことに心から感謝しつつ擱筆いたします。

第41回関東社会学会大会報告

研究委員会担当常務理事 米地 實

 第41回関東社会学会大会は6月12日(土)・13日(日)の両日にわたって立正大学(大崎校舎)3・4号館で開催された。大会参加者は二日間で述べ191名に達し、盛会裡に無事終えることができました。

 テーマ部会では40回大会と同じく「理論部会」「環境部会」「不平等部会」「エリア・スタディ部会」で、「自由報告部会」は3部会にわかれ、13名の研究報告がなされました。担当理事、委員、司会者のご努力によって充実した大会になったことを嬉しく思いました。

 今大会の開催に当たって大会開催を快くお引き受けくださり、万全のご配慮をいただきました立正大学文学部社会学科の諸先生、院生、学部学生の方々に厚く御礼申し上げます。

 なお、事務局担当の早稲田大学の皆様方にも同様御礼申し上げます。

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