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年次大会
大会報告:第48回大会 (2000.6.10-11 東洋大学)
第48回大会開催のご挨拶

大会開催実行委員長 
宇都宮 京子 (東洋大学)

 このたび、第48回関東社会学会大会の開催を、東洋大学社会学部でお引き受けすることになりました。東洋大学社会学部は、1959年4月にそれまでの文学部社会学科としての存在から学部として独立いたしました。ここ8年間は、「社会学科」、「応用社会学科」、「社会福祉学科」という3学科体制で学部運営をいたしてまいりましたが、本年度から新しく 5学科体制で再スタ−トいたしました。「社会学科」、「社会文化システム学科」、「社会心理学科」、「メディアコミュニケ−ション学科」、「社会福祉学科」を抱えるその新体制の下で、心機一転して大会運営に携わらせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 東洋大学の校舎は、文京区白山、埼玉県朝霞市、川越市、群馬県板倉町にございますが、本大会を開催させていただきます白山校舎では、文系5学部のT部の3、4年生やU部の学生、短大生、大学院生が学んでおります。白山校舎では、校舎の建て替えや新校舎の建設をここ何年間か継続中であり、多少ご不便をおかけすることもあるかと懸念いたしましたが、交通の便という点では、やはり都心に位置し、他の校舎に勝ると考え、こちらで開催させていただくことにいたしました。できる限り、工事中ゆえのご不便をおかけしないように努めさせていただく所存でございます。

 ところで、今回の大会では、1日目には、自由報告部会とプレナリ−・セッション、 2日目には、自由報告部会とテ−マ部会が開催されます。昨年度に引き続き本年度も、両日とも午前中から自由報告部会が始まりますが、都営地下鉄三田線白山駅から徒歩7分(または、営団地下鉄南北線本駒込駅徒歩5分)のところですので、是非、奮って朝からご参加下さいますよう、お待ち申し上げております。

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第48回大会を振り返って

宮島 喬 (研究委員会委員長・立教大学)

 第48回関東社会学会大会は、6月10日、11日の両日に開催されました。都心に近い東洋大学という地の利を得た会場で、2日目の悪天候にもかかわらず、計304名の参加者を集め、盛会であったと喜んでおります。

 実験的な試みとして1日目にプレナリーセッションとして、部会「社会学の対象と方法」を設けました。150名という多数の会員の参加をみ、この形式をとったことに意義があったと考えます。言説分析、シュッツ社会学論、常識知を問うフィールドワークの意義、と報告は多彩で、社会学の新しい視点を虚心に学ぼうとする研究者、新しい視点への疑問ないし自分なりのスタンスをもって参加する研究者という二種のオーディエンスにそれぞれに刺激を与えたようです。研究委員会の側に反省があるとすれば、実証という作業に努力を傾けてきた研究者と報告者との間の討議を十分に組織できなかったことです。これは今後の課題でありましょう。

 他の3つの部会、A「エスニシティと資源・行動・戦略」、B「雇用・ジェンダー・家庭――仕事と家庭の調和」、C「グロバリゼーションとナショナリティ」は、2日目午後に開催され、それぞれに熱心な討議が行なわれました。なお、部会Aと部会Cのテーマの間には内容的に関連する要素があり、どちらに参加したらよいか迷った会員もいたようです。多少工夫すべき余地があったかもしれません。自由報告部会では、合計で 26報告が行われました。今後とも報告内容のいっそうの充実を望みたいと思います。

 終わりに、自由報告の司会を引き受けてくださった先生方、そして開催校として多大の労をとられた東洋大学の先生方に、それぞれ感謝の意を表する次第です。

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