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年次大会
大会報告:第50回大会 (2002.6.1-2 法政大学)
第50回大会開催のご挨拶

大会開催実行委員長 
水野 節夫(法政大学社会学部)

 関東社会学会の記念すべき50回目の大会を、法政大学社会学部でお引き受けすることになりました。

 学会も栄えある50周年となるわけですが、当学部も本年4月で創立50周年を迎えました。このような符合には、日本の社会学が大きな歴史の節目を迎えていることが、あらためて実感されます。

 こうしたなか、今回の大会では、これまでの日本社会学を振り返りますとともに、今後50年の展望が得られますよう、多くの研究者にとってたいへん魅力的な部会が開催されることになりました。また、自由報告も、例年よりだいぶ数が増え、多くの方々のご関心を引きつけてあまりあるようです。どうか、この良き機会に、多くの会員の方々にご参加いただけますよう、お願い申し上げます。

 なお、大会の会場となります法政大学多摩キャンパスは、高尾山も近い東京の西端に位置しております。開設は1984年。既に18年が経過しており、図書館の開放やコンサートの開催など、地域社会との様々なつながりも、だんだんと具体的な形になってまいりました。また、2001年度からは、社会学部、経済学部に加え、現代福祉学部が新設され、郊外型キャンパスの更なる充実も図られております。

 もちろん、「交通至便」というわけにはまいりませんが、都心では体験することの少ない「豊かな自然」に恵まれております。こうしたキャンパスの静寂と空間が、参加者の皆様の大いなる内省を促す一助となれば幸いに存じます。

 領域や世代を超えて、多くの方々に知的な出会いが訪れますよう、スタッフ一同、全力を尽くしたいと存じますので、どうか、奮ってご参加下さいますよう、重ねて、お願い申し上げます。

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第50回大会を振り返って

浜 日出夫 (研究委員会委員長・慶應義塾大学)

 第50回の記念すべき大会は、6月1日・2日の両日、緑につつまれた法政大学多摩校舎で、好天にも恵まれ、300人以上の参加者を得て開催されました。

 1日目午後に開催された第50回大会記念部会では、江原由美子・梶田孝道・木下康仁の3氏が、それぞれジェンダー・エスニシティ・エイジングの各領域におけるこれまでの研究を回顧しつつ報告されました。報告の後、報告者と若い研究者たちとのあいだで世代を越えて活発な議論が闘わされていたのが印象に残りました。2日目午後の3つのテーマ部会もおかげさまで多くの参加者を得て、それぞれ充実した部会となりました。各部会の詳細については、以下の報告概要をお読みください。

 今大会でなんといっても特筆すべき点は、自由報告の数が大きく増えたことです。昨年8部会26報告であったのが、今大会では11部会40報告となりました。申込はもっと多かったのですが、申込書類の不備や〆切を過ぎての申込などのため残念ながら不受理となった方がありました。来年度は募集要領をよく読んで間違いのないようお申し込みいただきたいと思います。ほぼ同じ規模の関西社会学会では今年62報告が行なわれています。来年度大会ではさらに多くの方の報告をお待ちしております。

 最後になりましたが、水野節夫大会開催校実行委員長をはじめ、きめこまやかな運営に尽力してくださった法政大学社会学部のスタッフのみなさまに心よりお礼を申し上げます。

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