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年次大会
大会報告:第51回大会 (2003.6.14-15 大正大学)
第51回大会開催のご挨拶

大会開催実行委員長 
藤見 純子 (大正大学人間学部)

 関東社会学会第51回大会は、大正大学で開催されることになりました。14部会にわかれる48の自由報告と3つのテーマ部会から構成される本大会の開催校として大正大学が十分な条件を備えているとはいいがたいと思いますが、実行委員会は最大限の努力をするつもりです。

 大正大学は、1926(大正15)年、仏教3宗4派がそれぞれ運営していた大学・専門学校が連合するかたちで設立され、以後、仏教学部を中心とした仏教系の大学として知られていました。しかし、1970年代にはいってからいわゆる「一般」の学生数が増加をつづけたたことが一因となって、1993(平成5)年に仏教学部と文学部の一部(当時の社会学科を含む)による人間学部が生まれました。本年度の学部入学者数1,400名弱のうち85%以上は「一般」学生ですし、教員も半数以上は僧籍をもたない「在家」です。

 規模が小さくキャンパスが狭い大学であること、にもかかわらず土曜の開講科目(したがって登校している学生)も少なくないこと、ほとんどの教室は黒板と机・椅子だけの簡素かつ単純な旧式であることなど、学会大会開催に望まれる万端の環境は整えられませんが、この点は、内容の濃い多くの報告によってカバーしていただけると確信しています。

 幸い交通の便はよいほうです。「とげぬき地蔵」を中心とした「お年寄りの原宿」はすぐ近くです。「お地蔵さんの縁日」である「4の日」には、この地区は多くの人で混雑します。大会1日目、帰途にこの地区をお通りになるのもおもしろいかもしれません。

 多くの会員のご参加をこころよりお待ち申し上げております。

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第51回大会を振り返って

浜 日出夫(前研究委員会委員長・慶應義塾大学)

 第51回関東社会学会大会は、去る6月14日(土)・15日(日)の両日、大正大学巣鴨校舎で開催されました。立地にも恵まれ、大会参加者はこれまででもっとも多い388人に上りました。大会を盛会に導いてくださいました、藤見純子大会開催校実行委員長をはじめ、大正大学人間学部のスタッフのみなさまに心より感謝申し上げます。

 第51回大会では、はじめての試みとして、テーマセッションを会員から募集しました。「記憶と想起の社会学」(コーディネーター:浅野智彦氏)、「死と追悼の社会学」(コーディネーター:嶋根克己氏)のふたつのテーマセッションが採択され、いずれもテーマ部会を上回るほどの参加者を集め、会員の関心の高さがうかがわれました。

 テーマ部会は昨年から継続の3部会が開催され、いずれも2年間の活動をいちおう締めくくりました。各部会の詳細については、以下の報告概要をお読みください。

 関東社会学会ではこれまでテーマ部会を4部会設け、テーマ部会中心の運営を行なってきました。第49回大会では、テーマ部会4部会12報告、自由報告部会8部会26報告でしたから、テーマ部会3部会8報告、テーマセッション2部会を含む自由報告部会12部会48報告となった今大会は、テーマ部会中心の大会から、自由報告部会中心の大会への転回をくっきりと印象づける大会となりました。今後もますます多くの会員が研究成果を交換するために集う「フォーラム」として関東社会学会が発展していくことを期待しています。

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