2009年度 第1回

伊藤 美登里

 ここ十数年のあいだで、日本社会の構造変化が顕著なものになって参りました。家族や企業や地域社会においては、個々人に対する相互扶助機能やアイデンティティ附与機能が弱体化しつつあり、また、そもそも、家族や企業に帰属していない(あるいは帰属できない)人々の数も増加しております。戦後の日本社会は企業や家族に所属することにより、またそれでまかなえない部分は国家による社会保障によって、個々人をさまざまなリスクから防御して参りましたが、現在それが機能不全を起こしています。
さらには、グローバル化の進展により、リスク制御を国家単位で行うことがより困難になり、また外国人労働者に端的に示されるように、国家による保障の範囲外に置かれる人々も増加しております。
そこで、本部会では、「リスク」と「排除」を2年間にまたがるキータームとし、まず、2010年度は現代社会の現状の分析を行い(「リスクと排除の社会学」)、2011年度の「反リスク・反排除の社会運動」においては、社会運動を、今とは異なる<もう一つの世界>を構想し構築してゆく活動ととらえ、前年度の「リスクと排除の社会学」で分析した現状に対していかに対処すべきか、いかなる方策がありうるのかを議論する予定です。
 2010年6月のテーマ部会「リスクと排除の社会学」においては、発表者として、家族社会学の分野から山田昌弘さん(中央大学)、社会保障の分野から堅田香緒里さん(埼玉県立大学)、都市周縁層に関する研究分野から田中研之輔さん(法政大学)のお三方にご登壇いただき、それぞれの分野におけるリスクと排除について論じていただきます。他方、討論者の市野川容孝さん(東京大学)と宮台真司さん(首都大学東京)には、理論的な観点からそれぞれの報告に対してコメントをいただく予定です。
 2010年2月に開催いたします研究例会においては、6月のテーマ部会にむけて、リスクと排除の問題が凝縮してあらわれている領域である非正規移民とホームレスに焦点を当て、リスクと排除の問題を考察してゆきます。
ふるってご参加ください。(担当理事・大妻女子大学)

開催日程

テーマ: リスクと排除の社会学
担当理事: 山田信行(駒澤大学)、伊藤美登里(大妻女子大学)
研究委員: 田中研之輔(法政大学)、仁平典宏(法政大学)
日 程: 2010年2月27日(土) 14:00〜18:00
場 所: 駒澤大学大学会館246 7階7−1会議室
■東急田園都市線「駒沢大学駅」駅「公園口」出口より徒歩5分 国道246号線沿い
報 告: 報告(1):谷幸(日本学術振興会)
「日本における非正規移民の排除と脱出(仮)」
報告(2):北川由紀彦(東洋英和女学院大学,立教大学)
「ホームレス対策における包摂と排除(仮)」
司 会: 田中研之輔(法政大学)、仁平典宏(法政大学)

研究例会報告

山田 信行(駒澤大学)

 「リスクと排除の社会学」部会の研究例会は、2月27日に駒澤大学で開催されました。参加者はいくぶん少なめでしたが、2つの報告を受けて活発な議論が行われました。

 第1報告(「日本における非正規滞在者(移民)の排除と脱出」)は谷幸さん(日本学術振興会)によるもので、日本において非正規滞在者が「外国人労働者」と呼称されていた1980年代と比べて、しだいに排除される対象へと変化してきている過程が報告されました。そのうえで、現代の日本においては、非正規滞在者が排除から「脱出」し、国家に「市民」として認知されるためには、日本人との家族関係をもつことが最も有効な方法であることが強調されていました。

 第2報告(「『ホームレス対策』における社会的排除の構造−東京都(区部)を事例に」)は北川由紀彦さん(東洋英和女学院大学・立教大学)によるもので、東京都における野宿者あるいはホームレスに対する自立支援事業の制度的枠組について詳細に紹介されたうえで、支援のための制度がかえって野宿者の自立を阻み、彼(彼女)らを排除する逆説的なメカニズムを綿密なフィールドワークによって明らかにされていました。

 報告をふまえた討論では、"リスク"と"排除"という多様な内包をもった概念を部会タイトルに設定したときから予想されていた通り、リスクと排除はそもそもどのような原義をもっていて、その概念的内包にはどのような展開の可能性があるのか、リスクと排除とを結びつけて議論することにはそもそもどのような意味があるのか、あるいはリスクではなく、「支援」などの概念を排除への対立項として論じることも可能ではないか、などといった論点について、議論が集中することになりました。この結果は、テーマ部会において意図されているリスクと排除に関する実態の把握とその理論的検討という趣旨にもかなうもので、まさに今回の研究例会がテーマ部会に向けた論点整理の役割を担ったといえましょう。

 さらに、社会的排除から逃れる試みとして、この部会では次年度に向けて社会運動への論点の展開を意図していますが、この研究例会における議論で「脱出」や「支援」といった概念が排除に対抗する概念として提示されたことは、次年度への問題提起ともなり、有意義な議論を提供できたと思います。ひとまず今年度の学会大会においては、こうした論点を深めていければ幸いです。

(文責 山田 信行)

2009年度 第2回

宇都宮 京子

 テーマ部会「『行為−秩序』関係の再検討」は、(相互)行為論の視点から社会秩序を問うという社会学理論の伝統を、今あらためて問い直し、社会学理論の現在的位置を見定めようという趣旨のもと、今年度あらたに設けられた部会である。社会学においては、社会的事実こそが重要である。しかし、その社会的事実は人間の諸行為と切り離して捉えることはできない。「いかにして秩序は可能か」という社会学の問題を、諸個人の行為をいわば社会を可視化する単位として分析することで読み解こうという研究態度は、ヴェーバー以来の社会学の共有財産であり、その後のパーソンズ、現象学、批判理論、システム理論、(ポスト)構造主義等々の台頭を通じてなお、社会学的思考の立脚点として機能してきた。
しかしながら20世紀末の社会理論の百花繚乱とも呼ばれる状況のなかで、行為は、規範性、合理性、システム等との関係を問われ続け、自我も大きな物語も解体されてきた。特に「行為−秩序」関係に注目すれば、理論的または哲学的に吟味された行為概念を通じて実際に生きられている秩序を見通すというコンセプトそのものが抱える限界、行為概念を社会学の経験的な分析ツールとして転用する際の諸課題、さらにはとりわけ1950年代以降、分析哲学が牽引してきた行為哲学によってもたらされた知見との乖離など、秩序問題への行為論的アプローチにはさまざまな難問が存在してきた。
このような状況下で昨今、上記のような難問に果敢に真正面から取り組む意欲的な研究があいついで提出されてきたことは幸いである。社会秩序と行為との関係を今これらの諸研究と共に改めて問い直してみるべき時期が来ているのではないだろうか。
2010年度のシンポジウムのテーマ部会や研究例会では、上記のような趣旨に沿って議論を深めていきたいと思っている。また2010年度後半以降は、こうした検討の成果を踏まえて、公共性という観点から秩序問題に迫る予定である。
 そこで、2010年6月の学会大会テーマ部会においては、「相互行為分析」は「概念分析」として行われなければならないと論じ、合理性についても現代的視点で問い直している西阪仰氏(明治学院大学)、ヴェーバー理解において忘れられがちな、慣習を形成し支える「諒解」概念に注目し、ヴェーバーにおける行為概念と秩序概念との関係を問い直している松井克浩氏(新潟大学)、生の哲学や贈与論を再検討しながら、熟慮的選択に先立つ「体験選択」を顧慮する事で、社会学的行為論や自己論を刷新する可能性について論じている高橋由典氏(京都大学)の3人をお招きし、ご報告・ご議論頂く予定である。
 またテーマ部会に先立って2010年3月の研究例会では、2人の新進気鋭の社会学者をお招きし、概念分析を視野に入れつつ、行為論的思考をめぐる課題について論じていただく予定である。そのお二人とは、ジェンダーや性的被害の経験をめぐって、行為理解のありかた自体が問題化された法的・社会的文脈を再考する仕事をしてこられた小宮友根氏(明治学院大学ほか)と、デュルケムを相互行為論の視点から再解釈する近年のアメリカ社会学における動向をレビューし、言語哲学や社会契約論、エスノメソドロジーの再評価という文脈で、行為論的思考について再考されている高橋章子氏(首都大学東京)である。例会当日は、お二人のご報告を踏まえて活発な討論がなされることを期待したい。(担当理事・東洋大学)

開催日程

テーマ: 『行為−秩序』関係の再検討
担当理事: 宇都宮京子(東洋大学)、馬場靖雄(大東文化大学)
研究委員: 木村正人(早稲田大学)、橋本摂子(東京工業大学)
日 程: 2010年3月13日(土)14:00〜18:00
場 所: 東洋大学白山キャンパス6号館3階6308教室
■都営地下鉄三田線「千石」駅A1出口より「西門」徒歩8分
             「白山」駅A1出口より「西門」徒歩5分
             「白山」駅A3出口より「正門・南門」徒歩5分
■東京メトロ南北線 「本駒込」駅1番出口より「正門・南門」徒歩5分
※都営地下鉄三田線をご利用の方々にも、西門は若干遠回りになりますので、正門、 南門のご利用をお薦めします。正門前の階段を上りきった正面にある建物(5号館)の左側にエスカレータがあります。それに乗って地下2階まで下りて頂き、そのまま直進して頂きますと、 天井が吹き抜けになっている6号館に着きます。
報 告: 報告(1):小宮友根氏(明治学院大学ほか)
「行為の記述と意味の秩序の構成(仮)」
報告(2):高橋章子氏(首都大学東京)
「社会学的相互行為論と公共性(仮)」
司 会: 木村正人(早稲田大学)

研究例会報告

木村正人(早稲田大学・4月より高千穂大学)

 昨年度からスタートしたテーマ部会B「『行為−秩序』関係の再検討」では、6月の学会大会に先立ち、去る3月13日に東洋大学白山キャンパスにおいて、研究例会を開催しました。提題者には、ジェンダーや性的被害の経験をめぐって、行為理解のありかた自体が問題化された法的・社会的文脈を再考する仕事をしてこられた小宮友根さん(明治学院大学ほか)と、デュルケムを相互行為論の視点から再解釈する近年のアメリカ社会学における動向をレビューし、言語哲学や社会契約論、エスノメソドロジーの再評価という文脈で、行為論的思考について再考されている高橋章子さん(首都大学東京)をお迎えしました。おふたりとも相互行為論を主題として精力的に仕事をされている注目の若手研究者であり、当日は両報告によるすぐれた問題提起を踏まえて、参加者を交えた活発な議論がなされました。

 「社会学的相互行為論と公共性」と題した高橋さんの報告では、近年文化人類学者によって寄せられた社会学の秩序観に対する批判に応答しつつ、アメリカにおけるデュルケム解釈の変遷を概観することで、社会秩序とその公共性を人びとが相互行為を通して形成するものとみる社会学的パースペクティブの意義が論じられました。デュルケム社会学の受容は、とりわけアメリカにおいては、初期パーソンズによる解釈に決定的な影響を被ってきました。その解釈によれば、デュルケムは『社会分業論』において共有価値を有機的連帯から切り離すことによって生じた困難を、後期に至って、価値の共有と秩序の形成を同一視し、社会とはすなわち道徳であるとみなすことによって解消しているとされています。

 報告では、こうした理解とは異なるデュルケム社会学の新しい像を、相互行為的秩序がそれ自体組織立った社会秩序であるというゴフマンとエスノメソドロジーに共通する視点から描き出し、そうした視点をさらに非契約的要素が契約を支えているというデュルケム的な視点と結びつける「相互行為論的解釈」を提示されました。

 続いて、小宮さんによる第二報告は、「行為の記述と意味の秩序の構成」と題して、行為と秩序を両極においてその懸隔を問題化するという「秩序問題」の論理構成それ自体がはらむ問題を論じられました。個人的行為の「原因」として行為集合をパターン化するなにか社会的なもの--文化システムや制度--を想定するという議論はそもそも論点先取なのではないか。小宮報告はさらに、こうした社会学的説明を問題視する進化生物学者による議論(統合因果モデルICM)を参照し、性行動やレイプを事例とする行為や文化についての生物学的因果説明を批判的に吟味されました。そのうえで、ある行為秩序が社会的秩序であるということは、因果説明モデルによって解明されるべきことがらではなく、「行為の同定が意味的かつ規範的である」という行為記述それ自体の特性に求められるということをきわめて説得的に論じられました。

 ふたつの報告は、議論の文脈を異にしつつも、行為を媒介として社会を問う際に、ある種の価値共有が先決されていることを問題視する社会学外部からの批判に対し、丁寧な応答を試みるものでした。気鋭の若手研究者おふたりによる周到な議論を受け、フロアを交えた質疑応答では、デュルケムの秩序観とパーソンズによる解釈のそれぞれの背景にあるルソーとホッブズの位置について、また秩序概念を「万人による闘争」自体が可能になるための前提となる間主観的な共同性(公共性)として広くとらえなおした場合、レイプや犯罪の規範的問題性をどのように語りうるのかなどについて、多様な立場から活発な意見交換がなされました。

 今回の研究例会では、20名を超える会員・非会員の参加を得ました。6月の学会大会で引き続き論じられるであろう行為記述や意味理解、秩序の公共性といった主題について、議論のための重要な足がかりが得られたことはたいへんおおきな収穫であり、報告者のおふたりと参加者の皆様にあらためて感謝申し上げたいと思います。

(文責:木村正人)

2009年度 第3回

第3回研究例会「第5回修論フォーラム」のお知らせ

若林 幹夫(研究委員長)

 すでにニュースでお伝えしましたように、今年度の第3回研究例会を「修論フォーラム」として開催します。これは、2009年度に修士論文を提出した大学院生がその内容を報告し、他大学に所属する会員が論文を事前に読んだうえでコメントして、フロアの参加者とともに討論するものです。

 前号ニュースでの報告者募集に対し、10名の応募がありました。応募者からの希望に沿って会員にコメンテーターを依頼したところ、以下のように担当のご承諾をいただき、プログラムを作成しました。お忙しいなかご協力下さるコメンテーターのみなさまには、深くお礼を申し上げます。

 他の研究例会と同様、事前の連絡など不要で自由にご参加いただけます。各大学の大学院生をはじめ、会員・非会員を問わず、多数のみなさまのご参加をお待ちしております。なお、問い合わせなどのご連絡は、mikio-wa@waseda.jp(若林)までお願いいたします。

開催日程

日 程: 2010年5月29日(土) 14:00〜18:30
場 所: 早稲田大学早稲田キャンパス16号館(教育学部)4階、401・411教室

〒169-8050 新宿区西早稲田1-6-1 tel.03-3203-4141 代表
JR山手線・西武線 高田馬場駅より徒歩20分
バス:西早稲田または早大正門 5〜10分
地下鉄東京メトロ 東西線  早稲田駅より徒歩5分
地下鉄東京メトロ 副都心線 西早稲田駅より徒歩17分
都電荒川線 早稲田駅より徒歩5分


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●修論フォーラム会場の16号館は上図の(16)の建物です。

■セッション1〔401教室〕
司会:有末 賢(慶應義塾大学)・若林 幹夫(早稲田大学)

14:00〜 「消費社会と倫理的消費--後期近代における消費主体の形成と展開」
畑山 要介(早稲田大学)
コメンテーター:数土 直紀(学習院大学)

14:55〜 「都市祝祭の両義的な象徴性
     --佃住吉神社例大祭についての事例から」
田仲 聡(専修大学)
コメンテーター:有末 賢(慶應義塾大学)

15:50〜 「住民運動・市民運動の連携と課題
     --諫早湾干拓事業を事例として」
開田 奈穂美(東京大学)
コメンテーター:山田 信行(駒沢大学)

16:45〜 「ソーシャル・キャピタル論の社会学的理解とコミュニティ研究への応用
     --コールマン,パットナムの概念から」
小山 弘美(首都大学東京)
コメンテーター:秋吉 美都(専修大学)

17:40〜 「盛り場における「ガバナンス」の分析
     --歌舞伎町商店街振興組合を中心として」
武岡 暢(東京大学)
コメンテーター:町村 敬志(一橋大学)

■セッション2〔411教室〕
司会:馬場 靖雄(大東文化大学)・宇都宮 京子(東洋大学)

14:00〜 「社会運動としての「ジェンダーバッシング」
     --現代日本社会における「フェミニズムへのバックラッシュ」に関する
     一考察」
加藤 晴乃(お茶の水女子大学)
コメンテーター:江原 由美子(首都大学東京)

14:55〜 「「反―本質主義」と「フェミニズム」--Judith Butlerの意義と限界」
須永 将史(首都大学東京)
コメンテーター:加藤 秀一(明治学院大学)

15:50〜 「「性犯罪被害者支援の現状と今後--「性暴力」へのパラダイム転換」
横山 麻衣(首都大学東京)
コメンテーター:鄭 暎惠(大妻女子大学)

16:45〜 「<在日>その「語り」と「語り」をめぐる力学」
松岡 瑛理(一橋大学)
コメンテーター:宇都宮 京子(東洋大学)
17:40〜 「科学論の観察--システムとしての科学」
川山 竜二(筑波大学)
コメンテーター:馬場 靖雄(大東文化大学)

「修論フォーラム」開催報告

今年で4回目となる修論フォーラムが第3回研究例会として、5月29日に早稲田大学早稲田キャンパスで開催されました。今回は2009年度に修士論文を提出された7大学・10名の報告者を2つのセッションにわけ、修士論文の概要の報告と、コメンテーターからのコメントと応答、参加者を交えた討論が行われました。
セッション1では、畑山要介氏(早稲田大学)「消費社会と倫理的消費--後期近代における消費主体の形成と展開」(コメンテーター:数土直紀氏)、田仲聡氏(専修大学)「都市祝祭の両義的な象徴性--佃住吉神社例大祭についての事例から」(コメンテーター:有末賢氏)、開田奈穂美氏(東京大学)「住民運動・市民運動の連携と課題--諫早湾干拓事業を事例として」(コメンテーター:山田信行氏)、小山弘美氏(首都大学東京)「ソーシャル・キャピタル論の社会学的理解とコミュニティ研究への応用--コールマン、パットナムの概念から」(コメンテーター:秋吉美都氏)、武岡暢氏(東京大学)「盛り場における『カバナンス』の分析--歌舞伎町商店街振興会を中心として」(コメンテーター:町村敬志氏)の5報告がなされました。
セッション2では、加藤晴乃氏(お茶の水女子大学)「社会運動としての『ジェンダーバッシング』--現代日本社会における『フェミニズムへのバックラッシュ』に関する考察」(コメンテーター:江原由美子氏)、須永将史氏(首都大学東京)「『反‐本質主義』と『フェミニズム』--Judith Butlerの意義と限界」(コメンテーター:加藤秀一氏)、横山麻衣氏(首都大学東京)「性犯罪被害者支援の現状と今後--『性暴力』へのパラダイム転換」(コメンテーター:鄭暎惠氏)、松岡瑛理氏(一橋大学)「〈在日〉その『語り』と『語り』をめぐる力学」(コメンテーター:宇都宮京子氏)、川山竜二氏(筑波大学)「科学論の観察--システムとしての科学」(コメンテーター:馬場靖雄氏)の5報告が行われました。
両セッションあわせて、90名ほどの参加者があり、活発な質疑、発言が行われました。報告者、コメンテーター、参加者の皆様に、改めてお礼を申し上げます。

若林 幹夫(研究委員会委員長)