テーマ部会B「ワークショップ時代の統治と社会記述――「新自由主義」の社会学的再構成」
担当理事:加島 卓(東海大学)、元森 絵里子(明治学院大学) 研究委員:牧野 智和(大妻女子大学)、仁平 典宏(東京大学) |
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部会要旨 | 文責:加島 卓、元森 絵里子 |
部会要旨 |
テーマ部会Bでは、2年間かけて、現代社会の記述の困難について議論してきました。かつて、国家権力や専門家支配などの近代的な大文字の諸価値に対して、「自治」や「参画」や「選択」などの価値を対置する営みが各分野で行われてきました。他方、それらもまた統治に「組み込まれている」といった類の批判も随伴していました。翻って現在、それらは「オルタナティブな価値」や「権力との共振」などと捉えるのが躊躇われるほど、我々の日常に溶け込んでいないでしょうか。このように様々な対抗図式が不具合を起こし、大上段的な批判や「〇〇化社会」式のグランドセオリーが空を切るように感じられてしまう時代を、タイトルの「ワークショップ時代」という言葉でイメージしています。この時代を、社会学者はどう記述したらいいのか、これまで分野横断的に議論をしてきました。今回の大会時テーマ部会では、近年大きな影響力があった社会モデルである「新自由主義」を再審に付したいと思います。
討論者:樫村 愛子(愛知大学) |