2007年度 第2回
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開催日程
研究例会報告菊池哲彦(東京大学) 記録の保存や公開にかかわる制度的な整備や情報技術の発達にともなって、アクセス可能な資料の「量」が爆発的に増大している現在、資料を社会やその歴史を記述するための「情報」と捉えるだけでなく、「資料とは何か」「その資料によって何が書けるのか」についてより意識的になる必要に迫られているのではないでしょうか。この部会のテーマは、社会を捉えていくためのさまざまな資料が持っている可能性や、社会学研究者のそれらとの「向かい合い方」を議論することによって、社会学における「歴史」を、方法論の問題としてだけではなく、資料を通して新たな社会のリアリティを提示する可能性について議論するという主旨で立ち上げられました。 |
2007年度 第3回
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開催日程
■セッション1〔第1・第2会議室〕 楠田 恵美(筑波大学) コメンテーター:菊池 哲彦(東京大学) 15:00〜 「都市コミュニティの意味と可能性に関する研究 ──新宿大久保・歌舞伎町地域における地域活動実践者が 形成するネットワーク」 横山 順一(専修大学) コメンテーター:高木 恒一(立教大学) 16:10〜 「フランス郊外における社会的排除と「経験の共同体」 ──2005年秋の「暴動」に対する社会学的分析についての一考察」 村上 一基(一橋大学) コメンテーター:中筋 直哉(法政大学) 17:10〜 「Honorary or Honorable?: A Study of Japanese Residents in South Africa during the Apartheid era With Special Reference to their Experiences and Understanding of their Status in the White-Dominant Society」 山本 めゆ(ケープタウン大学) コメンテーター:水上 徹男(立教大学) ■セッション2〔第3・第4会議室〕 司会:井腰 圭介(帝京科学大学) 14:00〜 「日本の男性学における生殖論の臨界 ――フェミニズム以降の男性の権利と義務の再構成を通して」 齋藤 圭介(東京大学) コメンテーター:江原 由美子(首都大学東京) 15:00〜 「カミングアウトから見る「家族」 ――ゲイ・バイセクシュアル男性の生まれた家族の語りから」 三部 倫子(お茶の水女子大学) コメンテーター:赤川 学(東京大学) 16:10〜 「日露戦争の〈記憶〉と日本社会 ――歴史社会学的考察」 塚田 修一(慶應義塾大学) コメンテーター:野上 元(筑波大学) 17:10〜 「労働時間における『分布の分散化』とその下での長時間労働者像 ――労働時間短縮政策後の変化を探る」 高見 具広(東京大学)
コメンテーター:上林 千恵子(法政大学) 修論フォーラム開催報告浅野 智彦(研究委員会委員長・東京学芸大学) 昨年度、学会大会とあわせて開催された「修論フォーラム」が、3年目の今年は立教大学で5月31日に開催されました。今回は、2007年度に修士論文を提出した7大学・8名の報告者を2つのセッションに分け、修士論文の概要の報告と、報告者が希望したコメンテーターからのコメントと応答、参加者をまじえた討論が行われました。 |