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年次大会
:第60回大会 (報告要旨・報告概要:テーマ部会A)


テーマ部会A 「リスク・個人化・社会不安(社会運動・社会政策)」〔17号館2階 1722教室〕

司会者:仁平 典宏(法政大学)・山本 薫子(首都大学東京)
討論者:町村 敬志(一橋大学)・高木 竜輔(いわき明星大学)

部会要旨 山本 薫子
1. 福島第一原発事故以後の分断 開沼 博(東京大学)
2. ポスト3.11の社会運動と地域社会をめぐって 中澤 秀雄(中央大学)
3. 原子力開発と環境正義−「国の犠牲区域」の再生産 石山 徳子(明治大学)

報告概要 準備中
部会要旨

担当理事:武川 正吾(東京大学)
山本 薫子(首都大学東京)

テーマ部会Aでは現代社会における個別具体的な社会問題およびそれに対する社会運動(抗い)・社会政策に注目し、それらについて「リスク・個人化・社会不安」の観点から議論・検討を行っていきます。具体的には、東日本大震災後を念頭にいわゆる社会的弱者・困窮者が置かれた環境の変化とその構造的背景を確認し、同時に政策的課題および社会運動の取り組みなどについて検討していきます。 東日本大震災の発生から一年が経過しましたが、「復興過程」といわれる状況のなかで何が、誰が「忘れ去られている」のでしょうか。本部会では、いわば「弱者(ヴァルネラブルな存在)」のさらなる「弱者」化ともいえる状況について、その実態把握と同時にそうした状況が生み出されていく過程やその社会構造的要因、それらに対する取り組みについて多角的な視点に基づいた議論・検討を進めていきます。そして、そうした作業を通じ、震災・福島第一原発事故の以前・以後という時間軸でとらえたときに見えてくる今日の社会問題・社会運動(抗い)の特質や課題、それらと「リスク・個人化・社会不安」との関連の有り様について認識を深めていきたいと考えています。
 上記の問題意識に基づき、本年度のテーマ部会「リスク・個人化・社会不安(社会運動・社会政策)」においては3名の方々にご報告をいただきます。第1報告者の開沼博さん(東京大学)からは「福島第一原発事故以後の分断」と題して、東日本大震災以前から福島県の原発立地地域や日本の原子力の状況を見てこられたお立場から、福島第一原発事故以後の社会、地域における「分断」と呼びうる状況について分析・考察をしていただきます。
 第2報告者の中澤秀雄さん(中央大学)からは「ポスト3.11の社会運動と地域社会をめぐって」と題して、(1)社会運動は未来を予言したのか?(2)社会運動は敵手を見定め、勝ちきることができるのか? (3)社会運動は集合性を形成するのか?、という課題を中心に東日本大震災後の状況下における社会運動とそこでの地域社会のあり様について検討していただきます。
 そして、第3報告者の石山徳子さん(明治大学)から「原子力開発と環境正義―『国の犠牲区域』の再生産」と題して、アメリカ合衆国における原子力開発の歴史を政治地理学、環境地理学に基づく環境正義の視点からご紹介いただき、現地調査の成果を踏まえて「犠牲区域」が再生産されていく状況とその背景について分析・考察していただきます。
 討論者として町村敬志さん(一橋大学)、高木竜輔さん(いわき明星大学)からはそれぞれの報告に対してコメントをいただく予定です。ふるってご参加ください。

(文責:山本 薫子)

プログラムはこちら

第1報告

福島第一原発事故以後の分断

準備中

第2報告

ポスト3.11の社会運動と地域社会をめぐって

準備中

第3報告

原子力開発と環境正義−「国の犠牲区域」の再生産

準備中

報告概要

準備中

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