第62回関東社会学会大会を日本女子大学目白キャンパスにおいて開催する運びとなりました。 今回、大会のお世話をさせていただく部局は、人間社会学部現代社会学科です。学科内では、これまで関東社会学会に関わったという記録がありませんでしたので、本学が大会をお引き受けするのは今回がはじめてだろうと思っておりましたが、確認したところ、文学部社会福祉学科(当時)が引き受け学科となって、1988年に行われた第36回大会が当大学にて開催されています。 日本女子大学人間社会学部現代社会学科では、助教を含めた常勤スタッフが総勢13名在籍しています。そのうち、社会学関係者はおよそ半数ほどです。この学部および学科は1990年に設置されており、88年大会を担当した社会福祉学科も、現在では人間社会学部に移っております。人間社会学部は西生田キャンパスにありますが、なるべく多くの方に参加していただけるよう、交通の便のよい場所で開きたいという理事会の意向を承け、今回の大会も、西生田キャンパスではなく目白キャンパスで開催の運びとなりました。 運営に関われるスタッフの数は多くありませんし、当日の運営を手伝える院生の数もそれほどはおりませんので、正直に申しあげますと、開催の依頼があったとき、はたして大丈夫だろうかと、いささかの逡巡があったのも事実です。しかし、学会報告や『年報社会学論集』への投稿というかたちで、本学の院生や院卒の人々が、日頃から関東社会学会のお世話になってきたことを考えますと、やはりここは一つ、ご恩返しすべきであろうということになりました。およそ四半世紀を過ぎて、再び大会開催の場を提供できますことを、光栄に感じております。 今大会では、自由報告部会が10部会、テーマセッションが2つ、そしてテーマ部会が2部会と、盛りだくさんの内容となっています。また、厳密には大会の外になりますが、土曜日の午前中には、修論フォーラムが6つの会場で、そして、世界社会学会議組織委員会の企画である「英語ワークショップ」が1つの会場で開かれます。どうぞふるってご参加いただけるよう願っております。なお、修論フォーラムの一部と英語ワークショップは、大会本部や報告・部会会場のある百年館とはちがう場所(新泉山館)で行われますので、ご注意いただければと思います。 上記のように、運営の人数に恵まれておらず、また、私たちにとってもちがうキャンパスの建物であり、必ずしも使い方に習熟していないということもあります。そういうわけで、いろいろ不行き届きがあるやもしれませんが、今大会が実りあるものとなりますよう、大学のスタッフと院生たちで裏方に徹し、できる限りの良い発表環境づくりに努めて参りたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。
遠藤知巳(大会開催校理事)
今年の大会は、6月21日(土)・22日(日)の両日、日本女子大学(目白キャンパス)で開催されます。開催の労をお取りくださる日本女子大学の会員・スタッフの皆さまには、心より御礼申し上げます。 大会では、第1日午前に修論セミナー(第3回研究例会)、第1日午後と第2日午前に自由報告部会およびテーマセッション、第2日午後にテーマ部会を設ける予定です。 135号ニュースにおいて自由報告部会の報告者募集を行いますので、募集要領を熟読のうえ、電子メールまたは郵送でお申し込みください。また、今大会ではテーマセッションへの応募が2件あり、いずれも採用となりました。こちらにつきましても報告者を募集いたしますので、募集要領を熟読のうえ、ふるってご応募ください。 なお今大会では事情により機器使用の希望が承れません。あらかじめご承知おきください。 第2日午後に開催されるテーマ部会では、テーマを新しくした2つの部会が設定されます。まず「包摂と排除」では海外研究者の招聘を行いますが、これは通常のテーマ部会としては初めてのことと思われます。自然な形での国際化の一つの成果と言えるでしょう。そして「自己/語り/物語の社会学・再考」ではラウンドテーブル形式での議論が繰り広げられます。こちらもまた初めての試みで大いに期待されます。 さらに、せっかくのこの2つの新しい企画に多くの皆さまのご参加を得たいということで、例年とは違って2つのテーマ部会の同時開催とはせず、2日目の午後を連続した2つの時間帯に区切り、双方の部会に続けてご出席いただけるよう工夫いたします。是非とも積極的にご参加いただきたくお願いいたします。 テーマ部会と連動した例会はすでに1つが1月に実施され、もう1つが3月に開催されます。詳しくは135号ニュース掲載の「研究例会のご案内」をご覧ください。またそこには大会時のテーマ部会に関する情報も掲載しております。例会、大会とも盛会となり、活発な議論が繰り広げられることを願っております。
山田 真茂留(研究委員会委員長)
第62回大会は、去る6月21日(土)・22日(日)の両日、日本女子大学目白キャンパスで開催され、221人という多くの参加者を得て盛会のうちに終了いたしました。開催にあたりましては、遠藤知巳大会開催校理事をはじめとする日本女子大学のスタッフの皆さまに、大変に周到な準備と開催期間中の行き届いたご配慮を頂戴いたしました。ご関係の方々のご尽力に心より御礼申し上げます。 大会では第1日目午後と第2日目午前に自由報告部会が開催され、47の報告が10の部会に分かれて行われました。またそれと併行して一般応募によるテーマセッションが2部会開かれましたが(うち1つは英語部会でした)、そこでは計7本の報告がなされております。さらに、大会の本体とは異なる催しとなりますが、第1日目午前には第3回研究例会「修論フォーラム」が開催され、同時間帯には「英語報告のためのワークショップ」も行われました。 第2日午後には、1月と3月に実施した研究例会を踏まえ、2つのテーマ部会が開催されました。「包摂と排除」部会はL.A.Scaff 教授を招いた英語部会となりました。また「自己/語り/物語の社会学・再考」部会ではラウンドテーブル形式で議論が繰り広げられました。いずれも斬新な試みで大好評を博しました。またこの2つの部会を同時開催にせず連続した時間帯に設定したことにより、多くの方々のご参加を得ることができました。両部会の詳細につきましては以下の報告をご覧ください。 なお、自由報告の第5部会・第5報告〔○稲葉奈々子(茨城大学)・樋口直人(徳島大学)「滞日アルゼンチン系移民女性のジェンダーと社会関係」〕は発表取り止めとなりました。 また、報告要旨集の9ページ、自由報告の第1部会・第2報告〔松元一明(一般財団法人地域開発研究所)「サードセクターとしての「市民セクター」の課題―機能と社会的位置づけから見た市民活動・市民セクター―」〕のところ、報告者のお名前が脱落しておりました。お詫び申し上げます。