HOME > 年次大会 > 第43回大会(目次)
年次大会
大会報告:第43回大会 (1995.6.10-11 駒澤大学)
第43回大会開催のご挨拶

大会開催校理事 
安藤喜久雄 (駒澤大学)

 この度、関東社会学会第43回大会を駒澤大学でお引き受けすることになりました。20年くらい前に本学で開催したことがありますが、その当時の本学会は名実共に地区学会で、一日一会場でシンポジューム形式で運営した記憶があります。それと比較しますと現在、会員数600名強を擁する全国的学会であることから隔世の感があります。

 大会のお世話をする駒澤大学文学部社会学科は、戦後の新制大学発足の時に設立されましたが、現在、社会学、社会福祉、心理学の3コースより成り、社会学コースに所属する専任教員は総勢7名です。その中の2名は現在、在外研究で不在ですので5名で運営しています。5名の専任教員を中心に大学院生及び学部の学生の協力を得ながら大会準備を進めております。近年、私共ではこのような規模の大きい学会を開催した経験がありませんので、一抹の不安を感じますが、皆で協力して大会の円滑な運営を図れるよう努力する所存でおります。

 大会当日は梅雨の季節で蒸し暑いことが予想されます。本学では冷房化されている教場が少ないため、冷房のない教場を使用さぜるを得ない状況にあります。このようなため不快な想いをされることもあろうかと存じますが、その節はご容赦下さい。

 大会では継続中の4つのテーマ部会が引き続いて持たれます。これらの部会は時宣に適ったテーマであり、且つ研究例会を持たれていることでもあり、実りある発表、討論が期待されています。多くの会員諸氏がご参加下さり、充実した大会が持たれることを切望してやみません。

▲このページのトップへ
第43回 関東社会学会大会を顧みて

米地 實 (前常任理事・研究委員会[大会]担当)

 1995年6月10日(土)・11日(日)の両日、駒澤大学駒澤校舎において関東社会学会大会が開催されました。大会開催校理事の安藤喜久雄先生を始め駒澤大学の諸先生方、大学院生、学部学生諸君、事務局担当の早稲田大学の方々、各部会司会者、理事・監事の方々の一致協力のもとに大会を滞り無く、予定どうりに無事盛会裡に、大きな成果を挙げ実施することが出来ました。関係各位のご努力によるものと深く感謝申しあげる次第です。

 会員数600名を越える全国学会として、別掲「部会報告」のようにテーマ部会4部会、自由報告部会が6部会に増加しました。各「部会報告」での司会者により報告されていますように、それぞれ実り多い成果となったようですが、なお今後一層の研鑚・検討を必要とすると考えられます。次年度からは「テーマ部会」のテーマが変わることと思いますが、常に社会と時代が研究者に求めるテーマを掲げ、それに積極的に取り組んで行く姿勢が大切だと思います。

 報告者の関心の多様化に伴い「自由報告部会」における報告者が今後益々増加していくと思いますし、期待もいたしますが、会員数が600名を越えた現在、学会として事務局のあり方、今後の大会運営のあり方、会場、期間、報告時間などの調整をどのようにするか等を根本的に考え直す時期に来ているのではないかとも感じました。

 「テーマ部会」は研究例会と一層緊密に連動させてゆくことが必要であり、その一つとして、部会担当理事、研究委員の負担は増加するが各テーマ部会毎に研究例会の開催回数を増やすことが望ましいのでは無いだろうか、ご検討をお願いしたい。

 「自由報告部会」はことさらにテーマを掲げる必要も無いのではあるまいか、どのように考えてもテーマと結びつかない報告が散見されていた。報告者にとって迷惑であったのではあるまいか。

 まことに私事にわたりますが、1994年4月7日より1995年4月7日まで一ケ年間大韓民国ソウル大学に客員研究教授として滞在し、日本国から離れており、その間理事会にも出席せず、各理事はじめ多くの方々にご迷惑をお掛けいたしました。職務代行者として私の果たすべき役割をすべて代行してくださった中泉啓前理事には厚く御礼申し上げます。

▲このページのトップへ