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年次大会
大会報告:第46回大会 (1998.6.13-14 日本大学)
第46回大会開催のご挨拶

大会開催校理事 
中村 利昌 (日本大学)

 このたび、関東社会学会第46回大会が来る6月13日(土)と14日(日)の両日、日本大学文理学部(東京都世田谷区)で開催されることになりました。

 日本大学は、学部ごとにキャンパスを異にし、また、「文理学部」なる名称もこんにち稀な存在となっていますが、計らずも、大会をお世話させていただく「社会学科」は、文系・理系合わせて17学科の中に在って、1920年創設の歴史を持ち、現在14名のスタッフで構成されています。

 拡大研究委員会によれば、大会はテーマ部会と自由報告部会の二つから成り、テーマ部会は新たな構想で発足した4部会で構成され、各部会とも担当理事を中心とした活発な研究例会を通しての総括の場として設定され、また、自由報告部会は8部会で構成され、学会員相互が日頃、それぞれの場で、それぞれのテーマに即して研鑽を積み、その成果を問う場として設定されています。

 学会の規約に即していえば、大会は、会員相互の連携、研究の促進、情報の交換などの場として年一回開催されるフェイス・トゥ・フェイスの場であります。これまでの足跡を辿ると、大会は新進気鋭の学徒の参加が目立ち、活発で建設的な意見の交換などから切磋琢磨によって培われた日頃の姿勢が窺われ、多大の発表成果を収めているだけに、今回の大会も、より一層意欲的で充実した討論と発表とにより多大の成果が得られるよう期待して止みません。

 理事会報告によれば、昨年度大会参加者は、三百数十名を数え、盛況であったとのこと。

 わたしどもの研究室では、この盛況の事由を尋ね、これを学びつつ、本年度大会に向けより一層の盛況と成果を切望しながら、スタッフ一同準備に取り組んでいます。大会に関するご意見などございましたら、ご遠慮なくご指摘いただき、盛会のための参考にさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。開催校への連絡は、電話03−5317−9713、FAX03−5317−9423までお知らせいただければ幸いに存じます。

 多数会員の参加によって充実した学会大会となることを期待し、開催校からのご挨拶といたします。

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第46回大会を振り返って

庄司 興吉 (常任理事・研究委員会委員長 大会担当)

 1998年6月13日(土)と14日(日)の両日、日本大学文理学部で、第46回関東社会学会大会が開催されました。大会開催校理事の中村利昌先生をはじめ、同校の先生方、大学院生、学部学生の皆さんの多大なるご協力に深く感謝いたします。また、各部会の報告者、討論者、司会の方々など、多くの関係各位にも厚く御礼申し上げます。

 テーマ部会は、今期あらためて「研究領域の脱構築」という問題意識から再設定され、「情報とネットワーク:電子的ネットワーク=インターネットを社会学はどう受けとめるか」「ジェンダーとナショナリズム」「質的調査法:言説分析の方法と実践」「正義・公共性・市民権:福祉国家のゆくえ」の4つが行われました。午前中に自由報告部会がないためか土曜日に行われた前2者への参加がやや少な目でしたが、どの部会でも興味ある報告とそれをめぐっての活発な討論が行われ、とくに若い人たちの積極的な参加を特色とする本大会のテーマ部会は今年もおおむね成功であったといえます。各部会の詳細については以下の報告をご参照ください。

 また、日曜日の午前中に行われた自由報告部会では8つの部会で合計42もの報告がなされ、時間の制約のために必ずしも十分でなかったケースもあるとはいえ、活発な討論が行われました。いろいろな部会に参加した会員から、中堅研究者の充実した報告も見られた、圧倒的に若手が多い報告者の報告のなかにもかなりレヴェルの高いものがあった、などの感想が寄せられ、全体として自由報告の面でも本大会の水準が向上してきていることが裏付けられた、意義ある大会であったといえます。自由報告各部会の内容についても、詳細は以下をご覧ください。

 今年の成果をふまえて各テーマ部会では、来年も同じテーマをめぐって議論を発展させるか、あるいは多少テーマの軌道修正を行って領域の脱構築をさらに徹底するかなどの議論が行われ、来年度に向けての準備が進められています。また、テーマ部会と自由報告部会を組み合わせた方が参加しやすいのではないかという配慮から、来年度は土日の両日にわたって自由報告部会を配置することなども検討されています。

 しかし、いずれにしても重要なのは内容的な前進なので、フレッシュな感覚と問題意識を持つ若い社会学研究者たちの旺盛な研究意欲が反映されるよう、今後も大会運営を改善していきたいと考えています。ご意見、ご希望などをどしどし事務局にお寄せください。

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